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『ガンバ! Fly high』(ガンバ フライハイ)は、「週刊少年サンデー」(小学館)で、1994年から2000年まで約6年間連載された体操漫画である。原作はロサンゼルスオリンピックの金メダリストである森末慎二で、作画は菊田洋之。単行本全34巻に短編集を含めた外伝が1冊ある。第43回(平成9年度)小学館漫画賞少年部門受賞作品。 『ガンバリスト! 駿』(ガンバリスト しゅん)のタイトルで、読売テレビを制作局として日本テレビ系列(高知放送を除く)で1996年7月1日から1997年3月10日にかけてテレビアニメとして放送された。製作はサンライズ。全30話。 == 概要 == 1994年(平成6年)、連載開始当時の日本の体操界は、具志堅幸司・森末慎二の現役引退後の低迷が体操人気にも大きな影響を与え、競技人口が減っていく悪循環に陥っていた。その事態を危惧した森末が、自らの漫画原作を企画し、芸能界の師匠で所属事務所の大先輩である萩本欽一に相談。萩本と親交の深い編集者の島崎保久が元勤務先である小学館へ引き合わせ、「週刊少年サンデー」での連載が決定した。「漫画を読んで育った少年達から将来のメダリストが産まれてくれればいい」という当初の森末の願いはやがて現実のものとなる。 サンデー編集部は「オッス!少林寺」でコマ単位の重心移動などリアルな格闘描写に定評のあった菊田を作画に抜擢したが、菊田は少林寺拳法の競技者としての経験を元に前作を描いたものの、体操に関してはまったくの素人であった。また、森末自身も原作は初の試みで大学ノートにおおまかなストーリー展開と技の動きを図解として表現する程度であったため当初は不安だらけのスタートとなる。だが、菊田は森末の協力で体操選手の練習を取材し、実際の演技を連続撮影してこれを作画に活用する。また、メダリストの森末が「一流の体操競技者は他の演技者の視界(その選手の目から見える景色)さえわかる」とアドバイスしたことが契機となり、これが主人公である駿の特技として生かされることになり、更にはコンマ単位の演技者の視界を体育館の天井・観客席・マットなど細かく描写したことで、スポーツものとしては斬新な漫画として人気を博すことになる。〔NHK ぼくらはマンガで強くなった「体操・内村航平 金メダルの秘密」より〕 ストーリーは、体操でオリンピックの金メダルを目指す少年・藤巻駿の成長物語である。物語序盤・中学1年生時点は逆上がりすらできなかった駿が、練習を重ねることで徐々に才能を開花させ、最後には国際大会で華々しい活躍をする。また、彼が所属する平成学園体操部の部員や、合宿や遠征先で出会った仲間と共に、時には励まし合い、時にはライバルとしてお互いに成長していく。 感動あり、笑いあり、涙あり、そしてラブコメ要素ありと王道を行くスポーツ漫画である。また、森末自身の経験が生かされ、競技選手の心理描写に加え、体操の丁寧な解説がなされているほか、作画段階で自らがモデルとなり演技の姿勢や成功例・失敗例などの参考写真を提供して競技描写に役立てている。 技に関しては、漫画ならではの誇張はあるものの、森末監修により「現実の演技者の動きとして絶対に不可能だと言い切れるような技はなく、連載時点で誰も行っていないものの将来的には誰かが披露してもおかしくない技」として考案された。この作品に登場する技のいくつかは実際に連載終了後に現実のものとなっている。例として、作中では内田が披露した跳馬の技「ローチェ1/2ひねり」(前転とび前方かかえ込み2回宙返り1/2ひねり)はマリアン・ドラグレスクが披露し、彼の名を冠して「ドラグレスク」(価値点6.0の高難度技)と呼ばれている。また作中では半ばジョークだった「G難度」も、ルール改正を経て正式なものになった。 また、2004年アテネオリンピックでの男子体操団体の接戦および日本勢の逆転劇は、この作品でのシドニー五輪で描かれている展開と似ている部分があり、「アテネ五輪を予言した」と話題になった。 前人未踏の世界選手権個人5連覇を成し遂げた内村航平の愛読書であり〔<五輪体操>漫画に触発された「空中感覚」…内村選手「金」 〕、現在も体操競技者に読み継がれている。内村はインタビューで尊敬する体操選手として藤巻駿の名を挙げており、作品のテーマである「楽しい体操」を実践していると語っている。〔NHK ぼくらはマンガで強くなった「体操・内村航平 金メダルの秘密」より〕 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ガンバ!Fly high」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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